酷道403号 1/2
この日の前夜、久々に一人で遠出する許可を得た私は、プラっとあてもなく国道19号を北上していた。
結婚して子供が生まれてからというもの、一人で過ごす時間は、限りなくゼロに近い。
たまにはこうして、昔のように気の向くままに車を走らせるのもいいもんだ。
長野から国道117号に入り、さらに北上を続けていた。
新潟県境が近づいてきた頃、日が昇りはじめ、辺りが薄暗くなってきた。
そんな時、ちょうど前方に酷そうな国道への分岐が現れたので、早速入ってみることにした。
むろん、事前情報など一切無い。
酷道にしても旅にしても、本気で楽しむならノープランに限る。
11月の中旬だったが、路肩には白いものが・・・
これがほんとのヘアピンカーブ!
今日になってからは、車が通った形跡は無かった。
普通に道幅が狭い。そして、普通に落ちたら死にそうだ。
フィットでも、こんな感じの道幅で、道はずっと続いている。
グングン標高が上がり、路面の状態が怪しくなってきた。
昨夜の出発前、寒風吹きすさぶ中、かじかむ手でスタッドレスタイヤに交換しておいて本当に良かった。
通行止の立て看板があるが、気にしない、気にしない。
酷道403号 2/2
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