酷道421号〜石榑峠を緊急訪問〜 1/3


東海エリアでは、わりと有名な酷道421号・石榑(いしぐれ)峠。
三重〜滋賀県境にあるその峠は、大型車の通行を確実に防ぐべく、頂上付近の最狭部に、車幅2メートルギリギリのコンクリートブロックが設置されている。
コンクリートブロックというよりかはコンクリートの巨大な塊というような圧倒的な光景だが、私は今までにこの酷道を走ったことは無く、話を聞くことはあっても実際に見たことは無かった。
なぜかというと、私にとって酷道は、旅や移動を楽しくさせる手段であって、決して目的ではなかったからだ。
どこかに行く用事や目的があって、そのために高速や無難な道を選ぶのではなく、あえて酷道を使う。それが、基本的なスタイルだった。
だから、岐阜県民の私は、三重〜滋賀という移動はまず必要としないので、走ったことが無かったのだ。

しかし、TEAM酷道のメンバーから石榑峠で野営したという話を聞き、行きたくなった。
また、近々石榑峠をバイパスする長大トンネルが完成すれば、峠を越えるルートは廃道となり、酷道ではなくなってしまう。
これは急いで訪問する必要があるが、同峠区間は随分前から災害による通行止の状態が続いていた。
また、通行止が解除される見込みも無いことから、このままバイパスが完成するのを待つのではないか、と思われる。
ということは、事実上、今の時点で既に石榑峠は過去のものになってしまったということか。
だからといって諦められない、どうにも諦めの悪い私は、家族サービスを兼ねて、2008年秋、フィットで石榑峠を緊急訪問することにした。




家族そろってドライブに行こう。
そう言って家族を連れ出し、三重県側から酷道421号に入り、石榑峠を目指す。
しかし、早速このような電工表示が・・・



そんなことは気にせず、いつものように直進する。
通行止の表示なんて、アテにならない。
バイパス建設のためとみられる発破の案内があった。



そして、見えてきたのがこのゲート。
なんだ、やっぱりこんなもんか、と思い、そのまま直進。
問題は、この先に待ち構えているであろう、通行止の原因となっている災害箇所を越えられるかどうかだ。



ほどなく、石榑トンネルの建設現場が見えてきた。



東海北陸道の建設現場と同じような規模で、規格も殆ど高速並みのようだ。



工事期間は平成21年の3月10日までになっていた。



建設場所を過ぎると、すぐに酷道の状態に。
あのトンネルが開通すれば、これから先、滋賀県側の麓までが、まるっと国道指定を外されてしまう。



そうこうしていると、いよいよ災害現場が見えてきた。
こんなゲートなら、現状を全くいじらなくてもクリアできそうだ。



わりと大きく路肩が崩れ落ちているが、フィットなら余裕で通れる。
「なんだ〜、通れるかどうか心配してたけど、こんなもんか。」
と思った矢先、すぐ先では・・・



無情のゲート閉鎖。なぜ、ここまで来て・・・
しっかりと施錠されていて、色々と手を尽くしたが、どうにもならず、引き返すしかなかった。



やっぱり諦めの悪い私は、ならば滋賀県側からアタックすべく、大幅に迂回して滋賀へ向かった。
同乗の家族には、滋賀県まで紅葉を見に行こうと説明して。



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