酷道439紀行1 酷道193号交差点→コリトリ


前日の23時に岐阜を出発してから6時間。
深夜だというのに高速道路が激混みしていて、ようやく明石海峡を越えた。
今回は、NHKのスタッフさんたちが自宅からずっと同行している。
『20min』というドキュメンタリー番組の取材を受けているためだ。






夜明けと共に四国入りした私ととらさんは、酷道193号を経由して、いよいよ本命の酷道439号に入った。
ヨサクの愛称で地元民や酷道マニアから親しまれている、比較的メジャーな酷道だ。



193号から合流し、しばらく走っていると、併設されていた193号が北へと離合していった。
とはいえ、まだヨサクの単独区間に入った訳ではない。
国道438号との併設区間が、剣山付近まで続く。



目の前に廃屋が見えてきた。
1年半前に走った時には気になりながらも通過したが、今回は立ち寄ってみることにした。



屋根の上にも植物が生い茂っている。



中は、崩壊寸前だった



今なお家屋の状態を保っているのは、雨戸が締め切られ、自然以外の侵食を受けなかったからだろう。



次に目指したのは、コリトリだった。
一昨年、この表示を見てずっと気になっていた。
「コリトリ?しかもカタカナって、なんやねん。地名?」と。



この酷道ヨサクの魅力は、峠区間の道の状態が悪いというだけではない。
それだったら、本州の他の酷道と変わらない。
こうした生活道路のような区間が長く、点在している。
地元で暮らす人の生活との距離感が短いというのも、ヨサクの大きな魅力だろう。



ここで、驚くべき光景が!



お地蔵様に手を合わせる人・・・ではなくて、どちらも人形!
人も、お地蔵様も。



奥祖谷には有名な(?)「かかしの里」があるが、そこにあるかかしというか、人形にそっくりだ。



たまたまこのかかしを設置している方が見えたため、お話を聞いてみた。
すると、奥祖谷の「かかしの里」の師匠から、かかし作りを伝授してもらったという。
「もかかし作り教室」があり、多くの人に技が広がっているという。



そして、このかかしたちは、皇室・高円宮殿下、同妃殿下の奉迎を行っていた!
これは、かかしとしての快挙であろう。



かかしを過ぎると、いよいよコリトリが近づいてきた。
一昨年の冬に来た時には、コリトリの手前で冬季閉鎖されていた。



酷道439紀行2 コリトリ


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