酷道439紀行2 コリトリ








ずっと気になっていたコリトリ。
漢字で書くと「垢離取」と書くらしい。
漢字での表記を見たのは、これが初めてだ。



林道をしばらく走り、車を停めてゲートを越え歩いて行くと、この鳥居が迎えてくれた。



何やら由来が書かれているが、苔が生えていてまるで読み取れない。



立派な石段が見えた。



その上が、コリトリのルーツ・剣山龍光寺だ。



ご住職に、早速お話を聞いてみた。
ここは剣山信仰の中心的存在で、剣山修行場の宿坊にもなっている。
かつては多くの宿が軒を並べていたが、1976年の土砂災害等により消滅した。



修験者にとっての剣山の入口は、国道439沿いの我々が入ってきた場所になる。
行場に入る前に心身ともに垢を落とす水場があったのが、「垢離取」だ。
この画像は、酷道439添いに垢離取があった頃の写真。
なぜ過去形なのかというと、1976年の土砂災害によりこの垢離取清浄橋も消滅してしまったからだ。



現在の水場は、ここ龍光寺の境内に造られている。
言ってみれば、ここが現在の垢離取ということだ。



土砂災害の傷跡が今も残り、30年以上が経っているが、復旧工事は続いている。



酷道439紀行3 コリトリ→京柱峠


酷道のページへもどる