酷道439紀行10 山頂の廃集落と四国カルスト
事前に得た情報では、ここに常時住んでいる人は皆無。
週に何度か様子を見に来る住民が一人か二人いるらしい。
ここまで来て、お話を聞ける人がいなかったらどうしようかと思ったが、ちょうど作業をしに来ているお婆さんに会えた。
今は市街地に住んでいるが、花とお家の手入れのために頻繁に来ているという。
この集落に数十軒のお宅があり賑わっていた当時の話から雑談まで、ついつい話し込んでしまった。
気が付けば2時間が経過しており、美味しい湧き水を戴いて山を下ることにした。
話し込んでいる間に疲労も回復し、汗もすっかり引いていた。
来た道を引き返す。
それにしても、見事な廃屋っぷりだ。
屋根に植物が生えて、素敵な感じになっていた。
この集落が実質的な廃村になった原因は、地すべりだった。
転居を余儀なくされ、数十世帯の住人は、わずかな期間に次々と山から去って行った。
さあ、廃村・限界集落はこのへんにして、本題のヨサクへ。
と思ったが、四国カルストに行くのが以前からの夢だったので、またまたコースアウト。
あ〜、これこれ、こんな風景が見たかった。
山口の秋吉台とはまた違った感じで、本当に惚れ惚れする光景だ。
もっと見ていたかったが、色々と大人の事情があり、5分ほどで切り上げてヨサクに戻る。
気を取り直して、今度こそ本格的にヨサクを走ろう。
旅も4日目で岐阜と四国を2往復しているため疲れもピークだが、こんな道だったら嫌が応にもテンションが上がる。
酷道439紀行11 杓子峠
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