酷道458号雪中行脚 1/3
2008年11月の山形県、酷道399号を無駄に走った翌日のこと。
今回の旅の最大の目的は、書籍『酷道を走る』を書くにあたり、画像を一切撮影していなかったダート路が現存する酷道458号を再訪することだった。
『酷道を走る』は文章がメインで、画像も多めには載せているが、白黒だし枚数も限られている。
そのため、ホームページでは画像を中心に掲載し、書籍の文章と補完的にご覧いただけるとありがたい。
午前7時、山形市内を抜けるが、快走路が続く。
郊外の市街地に入り込むと、道がゴチャゴチャしてきた。
一部、なぜか不思議なぐらい道が細くなっている。
しかし、ここはまだ本題の場所ではない。
国道112号と一旦ぶつかり、わずかな併設区間を走ると分岐する。
そろそろ、肘折温泉へと向かう「十部一峠」への入り口に近づいてきた。
この峠の最上部付近が、断続的にダートになっている。
現役国道のダートは、全国的に見ても珍しい。
曲がるとすぐに、不穏な空気に・・・
弱気になりかけたが、この看板が励ましてくれる。
でも、ただ単に隠し忘れただけかもしれない・・・
綺麗だった路面の上も雪が多くなってきて、ますます私を不安にさせる。
民家が途切れると、ますます不安になってきた。
時々コントロールを失いながらも突き進んでいたが、限界は近づいていた。
フィットでなくても、ここが車両での限界地点だろう。
酷道458号雪中行脚 2/3
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