麻那姫湖周辺の林道 4/6
酷いのはススキだけじゃなかった。
道があるのか無いのか確認のために少し先行して歩いた。
車に戻り、「とらさん、ちゃんと道ありましたよ!」
草が酷い場所と開けた場所を何度も繰り返しながら進んでいく。
おそらく日当たりの加減だろう。
とらさん「これは道無いんじゃないの?」
よごれん「いや、ちゃんと道ありますから!」
よごれん「ほら、ちゃんと道ですよ。」
よごれん「・・・・・」
とらさん「・・・・・」
そんなこんなしているうちに、草が完全に無くなり雰囲気が一変。
材木の切り出し場のようなところに出た。
これまで走ってきた道が材木運搬のメインルートとは思えないため、山の反対側へ抜けられそうだ。
安心していいのか心配するべきなのか、よく分からない状態に。
数え切れないくらい切り返しながら坂を下ったものの行き止まりだった。
本線の高度の道も行き止まり。なぜか、抜け出すルートが一つもない。
まさか、ここまで来て・・・そのまさかが現実になった。
これまで走ってきた道を、延々と引き返すしかない。
しかし、ここで切り出した木は、いったいどうやって運んでいるのだろうか。
時間はもう正午近くになっている。
岐阜を出て5時間、R157を離れて2時間後のことだった。
非常に気が進まない道を延々と引き返し、落石も過ぎた頃、分岐する別の道に入ることにした。
この林道に迷い込んだ当初の目標、中竜鉱山の痕跡を探すことを、まだ諦めていなかった。
動画;ススキまみれの林道をゆく
麻那姫湖周辺の林道 5/6へつづく
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