化女沼レジャーランド見学会2015 1/2


以前からお世話になっている化女沼レジャーランド、オーナーの後藤社長。
NHK「新日本風土記」で廃墟特集が放送された回、多くの廃墟が取り上げられたが、化女沼レジャーランドというか後藤社長が主役のような感じで放送された。
放送後、私がNHKと後藤社長を取り次いだことについて、後藤社長自ら名古屋までお越しになり、お礼を言われた。
いやいや、お世話になったのはこちらのほうで、これまでも一方的にお世話になりっぱなしだ。
そもそも廃墟マニアを受け入れてくれる廃墟オーナーなんて、後藤社長ぐらいだろう。
そして、かねてより用地を売却したいとの意向はお聞きしていたが、社長もご高齢なので、より売却の機運が高まっているという話も聞いた。
一サラリーマンで単なる廃墟マニアに過ぎない私が、45,000坪もの土地を買える筈も売れる筈もないが、呼びかけるだけ呼びかけよう。
そう思い、ホームページで呼びかけるとともに、化女沼レジャーランドのことをより多くの人に知ってもらおうと、2015年3月、見学会を開催した。

また、後藤社長のもとには、廃墟マニアなどから連日多くの問い合わせが来て、業務に支障をきたすほどで迷惑しているとのこと。
自分も廃墟マニアとして耳の痛い話だが、個人での撮影や卒業研究などでの立ち入りは全てお断りしている。
不法侵入も相次いでいることからパトカーが巡回し、これまでに何人か検挙されている。
一部、機械警備も入っているため、作動すると警察に通報しているという。
見学会には、廃墟マニアが合法的に、自由に探索できる機会を設け、不法侵入を減らそうという目的もあった。

(化女沼レジャーランドの廃墟については、化女沼レジャーランドを参照)



前夜に岐阜を出発し、ほぼノンストップで800キロを走破して化女沼にやってきた。



まずはTEAM酷道メンバーで見学会受け入れの準備をはじめる。



お世話になっている後藤社長(左)と、取材に来て見学会開催にもご尽力いただいた大崎タイムスの記者さん。



普段は施錠され、機械警備が入っている化女沼パークホテル内が清掃され、椅子が整然と並べられていた。
本来は我々がやるべき仕事を、後藤社長がやってくれていた。申し訳ない。



午前10時、多くの人が集まってきた。この日の参加者は約50人。
多くの人に来てもらうのが目的だったので、条件は一切設けず、参加も無料、最寄駅からの送迎も行った。
参加者の管理と送迎の手配が結構大変で、直前までバタバタしてしまった。
次やることがあれば、楽できるように現地集合現地解散、自由見学にしようと思う。
簡単に挨拶して注意事項を説明、園内の案内図を渡し、自由に散策してもらった。



東京や大阪、名古屋、岡山など遠方からお越しの方も多かった。
この駐車場が車でいっぱいになるのは、いつ以来だろうか。



私も久々にちょこっと施設内へ。



12時からは化女沼パークホテルを開放し、社長の話を聞きたい人に集まってもらった。
私が聞き手になり、設立の経緯や社長の生い立ちなど、1時間にわたりお話をお聞きした。
この際、社長から参加者にお茶と団子が振る舞われた。「本当は昼食を料亭から取り寄せたかった」
という後藤社長。いやいや、本当に結構ですからと、事前に何度も丁重にお断りはしていたのだが。
所有者が廃墟マニアを歓待してくれるなんて、前代未聞だ。



ホテル内の湯船。この時に温泉が湧いていたら、状況は変わっていたのかもしれない。



後藤社長の「私が若ければ、今からでもお金集めて再興したかったんだけどね。」という言葉が、蘇ってくる。



パークホテルには機械警備が入っているので、電気もきている。



こんな状態で消火栓の電燈が灯っているというのも、不思議な光景だ。



 化女沼レジャーランド見学会2015 2/2 へ続く


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