岐阜の路面電車
4.廃線跡
揖斐線 黒野駅
黒野駅は、かつて揖斐線と谷汲線との乗換駅だった。
2001年、谷汲線と揖斐線の黒野〜本揖斐間が廃止され、終着駅になった。
1999年には『中部の駅百選』にも選定された、歴史と趣の深い駅。
木板で塞がれた駅舎の中には、廃止を知らせる立て看板があった。
独特のカーブを描いて、電車は終着・黒野駅に滑り込んでゆく。
2008年の現時点で、唯一レールが残る揖斐線の駅。
仮台車?らしきものが、脱線した状態で残されていた。
取り外された駅名版。
骨組みにレールを使って建てられたホーム。
レールには、1913の文字が読み取れる。
黒野は終着駅になる以前から大きな駅で、検修場や車庫もあった。
ここは、車両を洗うための場所だった。
本揖斐まで続いていたレールは途切れ、車止めが造られた。
右側の線路跡は、同時に廃止された谷汲線。
廃止から3年、植物が生い茂っている。
改札窓口は当時のままだが、シャッターが開くことは二度とない。
・廃線跡 美濃町線・田神線(1)
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