岐阜の路面電車
 4.廃線跡
   美濃町線・田神線(3)








下芥見〜白金間の津保川に架かる鉄橋は、なんとも不可解な状態で残されていた。



両岸を切り取って川が流れる中央部のみ鉄橋が残っている。



揖斐線の二つの鉄橋も、中途半端に取り壊されていた。
全てに共通することは、陸地部分のみ取り壊されているということ。
容易かつ安価に着手できるところだけ解体したような印象を受ける。
予算が限られているのなら、一つの橋だけでも完全に撤去した方が良いように思うのだが。



架線を必要としないLRT(Light Rail Transit)で路面電車を復活させようという動きをけん制するため、と思うのは、深読みしすぎだろうか。
実際には、年度予算の問題や、ゼネコン各社への工事の割り振り等、諸々の大人の事情があるようだ。



小屋名駅。












2008年になり、揖斐線に続いて美濃町線でもレールの撤去がはじまった。



関駅の手前で、レールが切断されていた。






電車が走っていた当時の、切実な呼びかけだ。
しかし、線路内を耕作する人が絶えなかったという。



耕作され、花壇と化した線路内。



長良川鉄道と連絡するために新設された線路は、急カーブして終点・関駅を目指す。






 ・廃線跡 美濃町線市ノ坪車庫



 ・岐阜の路面電車のトップに戻る

 ・挑戦記のページへもどる