岐阜の路面電車
 3.消えゆく風景
   市内線の撤去工事(1)




廃止から1年が過ぎ、電車の架線が撤去された。
それでもなお、市民グループによる路面電車復活の動きがあったが、名鉄と岐阜市は、ついにレールの撤去に乗り出した。
これまで、全く協力しようとしなかった名鉄と岐阜市が、レールの撤去という局面でようやく協力体制を築いたようだ。
自動車中心の交通政策を進めたい岐阜市としては、これまで邪魔な存在でしかなかった路面電車を、ようやく廃止に追い込むことができた。
赤字路線として岐阜の路面電車を切り捨てた名鉄は、第三者による廃止路線の復活だけは絶対に避けたかった。
なぜなら、広島で路面電車を黒字経営する広電なんかが運営すると、黒字化する公算が大きい。
そうなった場合、名鉄の経営能力が疑問視されるのは必至で、責任問題にもなりかねない。
廃線後、はじめて両者の利害が一致し、軌道敷の撤去は昼夜兼行の急ピッチで行われた。






朝夕のラッシュ時以外、昼夜作業が行われ、急ピッチで撤去が行われた。
ただレールを撤去するのに、夜間まで工事を行うほど急ぐ必要があったのだろうか。



田神線・徹明町駅付近の撤去工事。









レールが切断され、撤去されてゆく。



別の日には、岐阜市内線の徹明町駅付近が解体・撤去されていた。



レールは路面とともにブロック状に切り取られ、クレーンで撤去されてゆく。






 ・消えゆく風景 市内線の撤去工事(2)



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