岐阜の路面電車
3.消えゆく風景
市内線の撤去工事(2)
市内線の撤去に先立って、廃止前から長らく休止になっていたJR岐阜駅前〜名鉄岐阜駅間のレールが撤去された。
廃止前から、既にレールの上にアスファルトが敷かれている状態だったが、駅前の道路整備に伴って掘り返し、撤去された。
ちなみに、駅前の道路整備事業は、岐阜県下呂市で開催された第57回全国植樹祭開催に伴い、天皇皇后両陛下が岐阜に御行幸されるために行われた。
両陛下が自動車で通行するJR岐阜駅前〜岐阜グランドホテル〜岐阜羽島駅周辺の道路が、集中的に整備された。
重機で掘り返された市内線のレール。
久々に日の目を見たと思ったら、すぐに撤去される運命。
後方では、岐阜市ティータワー43が建設中だった。
廃線から3年が経ち、すっかりと様変わりした名鉄岐阜駅前。
路面電車が走っていた面影は、全くない。
市内線の廃線跡は、見る影もない。
忠節橋上も完全に撤去され、両側2車線化された。
市内線と揖斐線をつなぐために先人が苦労して架けた橋も、今や自動車だけのものになっている。
・廃線跡 揖斐線(1)
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