東日本大震災
岩手県大船渡市赤碕町 2011年3月19日
市の中心部から少し外れた赤碕町。
ここもまた、壊滅していた。
三陸には、名の知られている大きな町ばかりではなく、リアス式海岸に沿って無数の漁港が存在する。
それらがことごとく壊滅していた。
瓦礫の木片が黒く見えるのは、油が付着しているからだ。
漁港には漁船用の給油施設があり、それが津波によって破壊され、波に乗って町中に撒き散らされる。
これに火がついたら、ひとたまりもない。
津波は凄まじい威力で人間の造った物を全て破壊し、そして強力な引き波で海へと奪っていった。
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